週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.83

このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. Q&A

  5. サービス・書籍のご紹介

  6. ブログ更新のお知らせ

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

僕の地元の京都では、毎年大量の竹が生えます。

それを地域の方が毎年刈り取っていると聞いたので、「これはスピーカー作りに使えるんじゃないか!」と思い、数本いただいてきました。

イメージとしてはタイムドメインのスピーカー。こんな感じです。

以前どこかのカフェで、これの竹で作られたバージョンを見かけてから、ずっと気になっていたんですよね。サウンドハウスでスピーカーユニットも購入し、「さあ、あとは組み立てるだけ!」と思っていたら、意外な障害がありました。

竹を伐採している方いわく、竹は油抜きをして乾燥させないと、カビが生え、割れやすくなるとのこと・・・

なかなか大変そうな作業ですが、調べてみると家庭用のガスコンロでこの作業をしている方もいるようで、この方法を試してみようと思っています。

これも、実は今使っているAmphion Two18が大きすぎるので、「何か、小さくて音の良いスピーカーはないかな」と考えていたところ自作を思い立った次第です。

小さくて良いスピーカーなら、Amphion One12Neumann KH80を買った方が確実ですけどね。

AIの発達によってソフトウェアは自作しやすくなりましたが、スピーカーのような材料が必要なものを自作するのは、AI時代であっても大変です。良い音で鳴らすにはいろんな工夫がいるのでしょうが、趣味として始めたので、気長に実験を繰り返してみるつもりです。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

Suno AIのCover Song機能がめちゃめちゃ使える!

ニュースレターのvol.80で少しご紹介しましたが、Suno AIのCover Song機能を使ったTimberlandの作曲方法を最近よく使っています。

詳しい活用法は、こちらにも書いていますが、

実際のAI Coverを聴いてみてもらった方が早いでしょう。

こちらのクラシック曲を、Suno AIに入れてカバーをお願いしてみました。(ブラウザ版で聴いてみてください)

元々はピアノの曲ですが、まずはジャズ風になるようプロンプトを打ち込んでみます。

すごくないですか?

ジャズ風のドラムとベースが入って、おしゃれなラウンジミュージックになりました。

他にも試してみましょう。

こういうアップテンポなジャズにもなります。

クリスマス風もお手のもの。

こちらはカバーというより、ローファイリミックス。

最後はゴスペル風?

このように原曲をいろんな風にアレンジしてくれるので、例えばアカペラだけLogic ProやRip XなどのAIでステム分離し、曲をアレンジしていくわけです。

作曲というより曲をプロデュースする、アレンジする作業ですね。

Suno AIもまもなくバージョン4が登場する予定なので、より魅力的な作曲AIになること間違いなし。

まだ、この機能を使ったことがない方は、ぜひ試してみることをおすすめします。

📰 今週の音楽ニュース

毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

🙋‍♂️Q&A

音楽機材のこと、制作のこと、ミキシングのこと、クラブのこと、何でもお気軽にご質問くださいませ。翌週以降のニュースレターでお答えいたします。
マシュマロにて、お気軽にどうぞ。

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>

作曲AIに関する書籍を出版しました。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

🖊️ブログ更新のお知らせ

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.83

2024年11月15日発行

Blog: https://studio-okina.com/

HP: isseykakuuchi.info