週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.99

このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

最近、ChatGPT Proを使い始めたのですが、DeepReserchがとんでもないですね。

テンション上がりすぎて毎日、何かしら検索しています。

DeepResearchとは、ChatGPTの最高レベルの頭脳がWeb上の情報を精査し、使用者の意図を汲み取りつつ膨大なレポートとしてまとめてくれる機能です。

例えばこの前は、オーストリアの偉大な作曲家「カラヤン」について知りたかったので、「カラヤンて誰?なにがすごいの?」ときいてみたところ、このような6,000字ほどのレポートをまとめてくれました。

カラヤン_DeepResearch.pdf287.01 KB • PDF File

ソースURLもついているので、これって本当?と思ったらすぐにソースにアクセスして確認できるのも大変便利です。

さらに、先日はClaude3.7が登場したので、これと組み合わせると最強です。

Claudeは文章の自然さに定評があるので、ChatGPTが作ってくれた膨大なレポートを「小説風に書き直して」と言って渡すと、カラヤンの生涯や功績がスッと頭に入ってくるような物語を作ってくれるのです。

指揮台の魔術師:ヘルベルト・フォン・カラヤン.pdf181.35 KB • PDF File

単にWikipediaのようにまとめられた情報を見るよりも、物語になっていた方が記憶に残りやすいですよね。これまで当たり前にやっていた「検索」って何だったんだ・・・と愕然としてしまうほどに、短時間で膨大な知識を得ることができます。

このDeep Researchは、月3,500円のプランでも使えるようになったので、ChatGPTを契約している方はぜひ使ってみてください。人生変わりますよ。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

これ面白かったです。

Kaliというモニタースピーカーがサウンドオンサウンドなどで紹介されていて、ずっと気になっていたのですが、いつの間にか日本で普通に販売されていたんですね。

スピノラマというオーディオマニア御用達のサイトでもジェネリックを上回るスコアを記録していて、どんな音かとても気になります。

スピノラマは僕もけっこう信頼していて、スコアが高い製品は、確かに音のバランスがしっかり取れています。最近はKii Sevenの方が話題になっていますが、Kii AudioのKii Threeは、このスピノラマスコアでトップを走る高級スピーカーです。

ちなみにスコアが高いというのは、周波数特性に優れたスピーカーという意味です。具体的には、「音がフラットで癖が少なく、かつ低音まで十分に再生でき、指向性もコントロールされている」ということを意味します。

その下のジェネリックやダッチ&ダッチなど、これまで様々なモニタースピーカーを視聴してきましたが、Kii Threeのような低音が出るスピーカーは他にないので、一位なのも納得できます。(実は、中高域の解像度はそれほど高くないのですが・・・)

Kii Threeで思い出しましたが、日本の代理店が、Kiiの代理店を辞めちゃってましたね。Kii Sevenを試聴したかったので連絡してみたのですが、もうやってないとのことでした。Kii Sevenが日本に入ってくるって噂も聞きますが、宮地楽器とかが仕入れるんでしょうか。。

Kiiの話ばかりしてしまいましたが、Kaliの話に戻ると、お値段5万円とかなり安いので、これからモニタースピーカーを購入する予定の人は、Kaliも候補に入れてみると良いかと思います。

また、試聴行ってレビューしますね。

📰 今週の音楽ニュース

毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>

作曲AIに関する書籍を出版しました。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてください。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.99

2025年3月7日発行

Blog: https://studio-okina.com/