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週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.98
このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。
プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。
あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。
目次
近況
作曲とミキシングのアイデア帳
今週の音楽ニュース
ブログ更新のお知らせ
サービス・書籍のご紹介
📝近況
ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

先週、引越しを終わらせ、ようやく落ち着いてきたのですが、あまりにぐっすり寝られるのでびっくりしています。
それもそのはず、僕は京都の自然豊かな環境で育っているので、都会の騒音に耐性がありません。この2年間は首都高のすぐそばに住んでいたので、毎日トラックの低音が轟き、常に地鳴りのような低周波を浴び続けていました。
そのぶん、二重窓になっていたり、壁が分厚かったりしたのでスピーカーの音は結構出せていたのですが、高速道路の低音は、どれだけ対策をしても部屋の中まで入ってきてしまいます。
次のグラフはおなじみ、低周波のみ測れるアプリで、家の中を測ってみた時のものです。

これ、けっこう静かな時間帯を狙って計測してみたのですが、30Hzくらいがモコっと盛り上がっていますよね。これは人間の耳にはほぼ聞こえませんが、「緊張」や「興奮」を生み出す周波数帯なんです。
クラブだと、ここの帯域がしっかり鳴ってると気持ちいいのですが、これが家となると話は別です。。。
2年間住んでみたら結構慣れたのですが、やはり身体は悲鳴をあげていたようで、最近はあまり眠れていませんでした。
音が身体に与える影響って凄まじいので、皆さんも引越しの際は、低音の影響を受けないように気をつけてくださいね。ちなみに僕は引っ越す時、先ほどの周波数メーターと一緒に電磁波計も使って、電磁波の影響まで調べてから引越し先を決めるようになりました。(僕が持っている電磁波計は、これです)
小さな害でも、長年住めば影響は出てくるもの・・・
この失敗を糧に、将来の引越しにものぞみたいと思います。
📘作曲とミキシングのアイデア帳
作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

NotebookLMでマニュアルいらず
AIの進化が止まりません。最近はChatGPT ProやClaudeを使って、あらゆる調べ物をしたり、考えをまとめたりしています。
音楽に関するAI活用術もいろいろご紹介していきたいと思いますが、今回はNotebookLMを使って、面倒な「マニュアルを読む」作業を省略する方法をご紹介します。
アナログシンセやプラグインを購入した時、使い方がわからないので、まずはマニュアルを読んでから機材やプラグインを触るという方は多いと思います。でもマニュアルって何十ページもあって、自分の知りたいことがどこに書かれているのかわからず、かなりめんどくさいですよね。
Googleが提供している。NotebookLMというサービスを使えば、マニュアルをAIが理解し、こちらが質問することでマニュアルに書かれている機材やプラグインの操作方法などを瞬時に答えてくれます。
無料なのでぜひ試して欲しいのですが、やり方はとても簡単で、機材のPDFマニュアルをNotebookLMにアップロードし、自分の知りたいことをAIに質問するだけ。
マニュアルを理解したAIが、わからない操作やその機材を使ってできることなど、様々な質問に答えてくれます。
僕はこれを読書でも行っていて、たとえば、「ユヴァル・ノア・ハラリの新刊「Nexus」という洋書が発売された!気になる!」となったら、英語の本はあまり読めないのですが、Kindleで洋書を購入し、NotebookLMに突っ込んで、要約してもらったり、その要約を読んでさらに質問を繰り返すことで、内容への理解を深めています。
このようにマニュアルだけでなく、いろんなことに使えるので、ぜひ活用してみてください。
📰 今週の音楽ニュース
毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>
作曲AIに関する書籍を出版しました。
アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてください。
<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>
ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。
使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。
プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。
週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.98
2025年2月28日発行
Blog: https://studio-okina.com/