週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.96

このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. ブログ更新のお知らせ

  5. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

カセットプレイヤーを購入したので、前から気になっていた世田谷のKankyo Recordsに足を運び、カセットを一つ購入しました。

このアルバムは、とてもカセットに合います。

相変わらず、カセットの音は揺らぎまくっていて変な感じですが、慣れてくるとこの揺らぎもだんだん気持ち良くなってきました。

アルバムが終わるたびにカセット差し替えないといけないのでちょっと面倒なんですが、何度もカセットを差し替えて、音楽を楽しんでいます。

さて、グラミー賞のサイトに今月、こんな記事が上がっていました。

XG、米津玄師、千葉雄喜、Superfly、Adoなどが紹介されていますが、確かに去年のコーチェラ・フェスティバルに日本人ステージができたりと、近年、海外リスナーが日本の音楽を聴く機会が増えているように思います。

BABYMETALや新しい学校のリーダーズも、海外で大人気ですよね。

XGは完全に韓国サウンドですが、日本のアーティストとして取り上げられているのは嬉しいです。

日本のサウンドって独特なので欧米ではなかなか受け入れられなさそうですが、J-POPにしかない音の魅力があるのも事実ですし、最近では藤井風のような才能のあるアーティストも増えてきていることから、今後は海外進出する日本人アーティストがますます増えてきそうな予感ですね。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

Sample flipping in under 50 seconds! 🔥 | Ableton Tutorial

Ableton Liveを使っている人は、全員これ使った方がいいです!

特にBeatsモードで、オーディオのトランジェントの深さを調整する機能は、めちゃめちゃ使えます。Splice等からダウンロードしたビートはそのまま使わず、トランジェント調整することで、曲に劇的にマッチします。

あとは、TextureモードでGrain Sizeを変えてグリッチっぽいエフェクトにするのも面白いですね。曲の展開が変わる時にこういったエフェクトを入れたり、数小節ごとにグリッチエフェクトを入れると、飽きのこないループができます。

シンプルですが、とても強力なテクニックですのでぜひ試してみてください。

📰 今週の音楽ニュース

毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

🖊️ブログ更新のお知らせ

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>

作曲AIに関する書籍を出版しました。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてください。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.96

2025年2月14日発行

Blog: https://studio-okina.com/