週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.86

このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. サービス・書籍のご紹介

  2. 近況

  3. 作曲とミキシングのアイデア帳

  4. 今週の音楽ニュース

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>

作曲AIに関する書籍を出版しました。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

Amazonのブラックフライデーセールも、今日で最後ですね。

今回いくつか買い物をしましたが、中でもAirPods Pro 2は買って正解でした。

これまで、AirPodsで聴力測定をする際にはサードパーティー製のアプリをダウンロードして使っていましたが、AirPods Pro 2では純正の聴力テスト機能を利用でき、その結果を簡単に音に反映させることができます。この機能の精度が非常に高く、さらにAirPods Pro 2の音質が向上していることも相まって、外での音楽体験が飛躍的に向上したと感じています。

音の解像度が以前のバージョンよりも高まり、シャカシャカした感じが減り、耳に心地よい音になっています。以前に紹介したことのある、TechnicsのBluetoothイヤホンとも肩を並べるほどの音質になったかと思います。

新しくBluetoothイヤホンの購入を検討している方は、ぜひAirPods Pro 2も候補に入れてみてください。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

この動画では、Facebook広告などを使い、月間リスナーを170万人にまで増やしたアーティストのマーケティング戦略が紹介されています。

彼は自分の曲を商品に見立て、楽曲を広告でプロモーションすることで、リスナーの数を増やしていきました。時には怪しげなプロモーションサイトを使ってみたり、 様々な方法で自分の曲をどう広めるかビジネス視点で研究し、実験を繰り返していたそうです。

以下に、メモがてら内容をまとめておきます。

1. 一貫性のあるリリースとプロモーション:

  • 定期的なリリース: 4~6週間ごとに新曲をリリースすることで、リスナーのエンゲージメントを維持し、アルゴリズムに好影響を与えた。 最初は質より量を重視し、経験を積むことで質を高めていく戦略。

  • 継続的なプロモーション: 常に新しい音楽をリリースするだけでなく、継続的にFacebook広告とInstagram広告を実行。

2. ターゲット広告を活用した効果的なプロモーション:

  • Facebook広告とInstagram広告の活用: 予算規模に関わらず、効果的なターゲット広告の実行は成功の鍵。 最初は少額から始め、結果を分析しながら予算を増やす。

  • ターゲット設定: 特定のジャンルにこだわる必要はなく、関連性の高い複数のジャンルをターゲットに設定することで、リーチを拡大できる。 例えば、チルハウスはハウスとチルミュージックの両方を好む人をターゲットにする。

  • 広告費用の効率化: 広告のコンバージョン率を常に監視し、最適化することで、費用対効果の高いプロモーションを実現。

3. プレイリスト戦略:

  • 独自のプレイリスト作成とプロモーション: 自身の楽曲と類似アーティストの楽曲を収録したプレイリストを作成し、Instagram広告で宣伝。 これは楽曲単体での広告よりも費用対効果が高い。

  • プレイリストキュレーションプラットフォームの活用: SubmitHubなどを活用し、プレイリストキュレーターとして活動。 他のアーティストの楽曲をレビューすることで収益を得ながら、自身の楽曲の露出機会を増やし、Spotifyのアルゴリズムに好影響を与える。 さらに、他のキュレーターとの楽曲交換で、相互プロモーションを行う。

  • 新曲リリース時の即時追加: 新曲をリリースしたら、すぐに自身のプレイリストに追加し、Spotifyへのデータ提供を迅速化。 アルゴリズムによる推薦に繋がる可能性を高める。

リリースする曲が豊富に手元にあるのが大前提ですが、広告を使ったマーケティング手法、参考になる部分が多々ありました。キュレーターとして活動しつつ、自分の楽曲をプレイリストに入れていく手法は面白いですね。

広告に力を入れる手法は、予算に余裕がないと難しいかもしれませんが、少額でも試してみる価値はあると思います。

📰 今週の音楽ニュース

毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.86

2024年12月6日発行

Blog: https://studio-okina.com/

HP: isseykakuuchi.info