週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.84

このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. Q&A

  5. サービス・書籍のご紹介

  6. ブログ更新のお知らせ

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

ついにSuno AIがバージョン4になり、精度がさらに上がりました。

特にボーカルの自然さは圧倒的で、生成された曲によっては本物と聞き分けられないくらい優れた生成ができるようになっています。 今は新しいバージョンがリリースされたばかりで、メンテナンスのため一部の機能が使えない状況ではありますが、デモ音源を聞く限り、音のクオリティーはかなり良いのではないかと思います。

AI作曲サービスの代表格としてもう一つUdio がありますが、Udioはもともと生成される音のクオリティーがSuno AIに比べると少し悪かったので、 今、自動作曲AIならSuno AI一択なのではないでしょうか。

これで高性能なステム分離機能が搭載されれば、 さらに自由度の高いアレンジができるようになり使い勝手も良くなるのですが、これは今後のアップデートに期待ですね。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

BicepやSkrillexの曲で使われているボーカルチョップのようなエフェクトを、Ableton Liveのプラグインで簡単に作ることができます。

やり方はとても簡単で、Spliceなどでボーカルサンプル用意し、 サンプラーやゲートプラグインをちょこっと調整するだけ。ボーカルサンプルをタイムライン上でカットし、手動でこういったエフェクトを作るのも良いのですが、それではあまりにも時間がかかってしまうので、プラグインをうまく活用しましょう。

動画ではこの方法に加えて、サードパーティーのエフェクトプラグインを使って、より魅力的な音になるよう加工するところまで解説されています。

個人的にはSerumをシンセサイザーではなく、エフェクターとして活用していた点も興味深かったです。 EQやマルチバンドコンプレッサーの使い方など、サウンドデザインに役立つテクニックもいくつか紹介されているので、そちらもマストチェックです。

📰 今週の音楽ニュース

毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

🙋‍♂️Q&A

音楽機材のこと、制作のこと、ミキシングのこと、クラブのこと、何でもお気軽にご質問くださいませ。翌週以降のニュースレターでお答えいたします。
マシュマロにて、お気軽にどうぞ。

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>

作曲AIに関する書籍を出版しました。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

🖊️ブログ更新のお知らせ

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.84

2024年11月22日発行

Blog: https://studio-okina.com/

HP: isseykakuuchi.info