このメルマガは、AIや最新テクノロジーをいち早く取り入れ、新しいアプローチで音楽を生み出す「次世代のクリエイター」に向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代。AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せる仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロの音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作や、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

先日、神宮前にある「HAAU」というお店に行ってきました。

きっかけは先日、よもぎ蒸しに行った際の、あるスタッフの方との出会いです。

そのスタッフの方がHAAUのサウンドセラピストでもあったので、話を聞くうちに「サイマティクスセラピー」なるものに興味を持ち、実際に足を運んでみることにしました。

HAAUには「サイマドクター」という機械が置いてあり、マウスほどの大きさの機器から出る不思議な音をお腹や首に当てて、身体の調子を整えていきます。

サイマティクス周波数を忠実に再現できる「サイマドクター」

そもそもサイマセラピーの誕生は、イギリスのピーター・ガイ・マナーズ博士が40年以上かけて、臓器や組織それぞれの固有周波数を特定したことに由来します。オックスフォード大学では若くして医学部の学位を取得し、のちに研究が評価されて「Sir」の称号も授与されている人物です。

その博士が辿り着いた考え方はシンプルで、臓器にはそれぞれ「健康なときに出している周波数」があり、その音を体に当てることで本来の状態に戻るというもの。

HAAUでは、まずカウンセリングがあり、症状を伝えるとそれに最適な周波数を選んでもらえます。僕は「寝付けない」「ストレスが溜まっている」と話したところ、自律神経系の音などをいくつか選んでもらいました。

5つの周波数が重なった、なんとも不思議な響きです。部屋も心地よく、深くリラックスできましたが、ただそれ以上の手応えは、正直ありませんでした。

結構、運命的な出会いだったので、もっと効果があると思ってたんですがね…



セラピーの後日、別の量子医療機器を扱う方にこの話をしたところ、興味深いことをおっしゃっていました。

「ピーター博士の時代の機器は本物だったけど、いま流通しているものは、それをうまく再現できていないんじゃないか」

つまり、サイマセラピーの技術は、ピーター博士とともに、すでにこの世から消えてしまっている可能性があるのです。いま世界中で使われているサイマドクターは、本物の複製ではなく、本物の「記憶」だけが残ったものではないかと。

どんな分野にもこういうことはあり、再現しようとすればするほど、オリジナルとの距離が開いていく技術というものは存在します。ピーター博士が40年かけて辿り着いたものが何だったのか、今となっては誰にも確かめようがありません。



ただ、セラピストさんはこう言っていました。

「私が学生時代に引きこもっていた時期、このサウンドセラピーで精神的な平穏を取り戻すことができたんです」と。

実際、セラピー中に泣き出すお客さんもいるそうです。

正直、僕自身は劇的な効果を感じられなかったわけですが、それでも「救われた」と語る人がいるのは事実。

ピーター博士の時代から失われたものは、確かにあるのかもしれません。でも、不完全なコピーであっても、現代まで生き続けている「なにか」があるのかもしれませんね。



音の世界は、科学で説明できるものと、できないものの境界線が曖昧です。

だからこそ面白い世界だと思うし、結局は自分の耳と身体で確かめにいくしかありません。

この世の、アヤしい音の秘密をめぐる旅は、まだまだ続きそうです。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

Sunoのノイズは取るべきなのか?

最近、SunoでLofiヒップホップを作ることが多いのですが、Lofiという名前の通り、かなりザラついたサウンドが出てきやすく、なかなかクリーンな仕上がりになりません。

とはいえ、あまりにザラザラしすぎていると機械的で安っぽい仕上がりになってしまい、音楽全体のクオリティが低く感じてしまうんですよね。

そんなとき、iZotope RXのようなノイズリダクションツールを使う手もあります。ただ、ボーカルのノイズ除去は得意でも、音楽トラック全体からノイズを抜くのは難しい。となると、思い切って作り直すのが現実的です。

でも、せっかくいいなと思った曲を、また1から作り直すのはもったいないので、そこで活用したいのが、SUNOの「カバー機能」です。

気に入った曲をカバー機能に入れ、Advanced Optionで「Audio Influence」を高めに設定して再生成すると、元の雰囲気を保ちながら新バージョンが複数出てきます。あとはその中からノイズの少ない曲を選ぶだけ。

まったく同じ曲が出てくるわけではありませんが、自分好みのテイストの中でクリーンなものを選べる。これが今のところの最適解かなと思います。

同じ悩みを持っている方は、ぜひこの方法を試してみてください。

📰 今週の音楽ニュース

スタジオ翁独自の視点で厳選した、世界の最新音楽ニュースをお届けします。
  1. Bitwig Studio 6: 次期DAW「Bitwig Studio 6」の登場を予告する開発アップデート。

  2. LOVE 2: Daweesomeが発表したマルチエフェクトLOVE 2による即戦力サウンドデザイン。

  3. Eraserhead Sound Design: 映画『Eraserhead』が音響デザインに与えた革新的影響の再検証。

  4. DIY DJing: 自作機材でDJセットを構築するDIYパフォーマンス文化。

  5. TikTok Shop Gen-Z: TikTok ShopやRobloxが示すZ世代主導のソーシャルコマース拡大。

  6. ProducerAI: GoogleがAI音楽生成ツールProducerAIを買収しブラウザ制作を強化。

  7. AIR Plugin: Excite Audioが発表した空間系エフェクトAIRプラグイン。

  8. Launch Control 3: コンパクトながら柔軟な操作性を備えたLaunch Control 3コントローラー。

  9. AI Copyright Case: AI生成作品の著作権を巡るStephen Thaler裁判の最新判断。

  10. Iridium MK2: Waldorfが予告した次世代シンセIridium MK2の登場。

🎧サービス・書籍のご紹介

<Splice作曲メソッド>

音楽制作に悩むすべての人におすすめです。

音楽理論や楽器の演奏からスタートする「従来の作曲法」とは異なるアプローチにより、「アイデアが浮かばない」「どこから始めればいいか分からない」といった悩みを解決。アイデアがない状態から1曲を完成させる、実践的なテクニックを身に付けます。

さまざまなジャンルの音楽をゼロから作っていく様子までご覧いただくことで、実践に即した体系的なメソッドを学び、良い音楽を量産する方法を身に付けることができます。

<プライベートレッスン>

(4月まで休止中です)

作曲・ミキシング・マスタリングに関するプライベートレッスンのご案内です。

具体的なレッスン内容は、事前のメールやZoomなどでヒアリングしてから決めていくことも可能です。

まずは、お気軽にご連絡ください。

<著書>

作曲AIに関する書籍です。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。購入はKindle Unlimitedで。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

<Chrome拡張>

AI時代は、MYOG(Make Your Own Gear)の時代です。

アーティストが道具を自分で作る未来を模索中。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.151

2026年3月6日発行

Blog: https://studio-okina.com/

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