このメルマガは、古い価値観や常識にとらわれず、AIや最新テクノロジーを取り入れ、新しいアプローチで音楽を生み出そうとする「次世代のクリエイター」に向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代。AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せる仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロの音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、次世代の音楽制作や時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

最近こんな本を読みました。

身体がゆるんでいる方が、何事もうまくいく。

漠然とそう感じてはいたのですが、最近は緊張で眠りが浅い日々が続いていたので、「漠然と」では済まなくなっていました。

僕の仕事はマスタリングや音楽制作のような音の作業がメインなのですが、4〜5時間集中すると、気づいたら呼吸が止まりかけているんですよね。音を聴き続ける仕事なのに、自分の呼吸の音にはまったく気づいていない。で、終わった瞬間にどっと疲れが来る。

この本を手に取ったのは、そういう切実なタイミングでした。

読んだあと調べてみたら、その2日後に東京でセミナーがあるとのことで、早速、申し込んでみることにしました。

これが「ルン・ルの会」です。

まあ、見てもらったらわかりますが、なかなかアヤしいんですよね…

何をするのかもよくわからないまま会場に到着すると、いかにもアヤしいおばちゃんたちが集っていました。みんな順番に会費を先生に手渡し、何をするのかも告げられないまま、会がスタート。

全員、床に寝っ転がっているので、僕も訳もわからず同じように寝転がります。

一応、速読の会だと思っていたので、「精神を整えてから、速読の練習でもするのかなー」と思っていました。ところが、

2時間寝っ転がったまま、会が終了してしまいました。

何てこった。。

その後、少しだけ質問コーナーがあり、先生が生徒の質問に答えていきます。

「腎臓は温めるな、冷やすんだよ」

「江戸時代の人は平熱が38度あったんだ。体温をあげよう!」

この柔らかなお顔からは想像できないような、奇抜なお答えが飛び出します。

眉毛がこぼれ落ちそうですね。

でも単に奇抜さだけでなく、先生なりの論理もあり、納得できることも多々ありました。

色々とおっしゃっていましたが、要は「呼吸を整えよう」ということに集約されるんだと思います。呼吸を整えれば体温が上がり、脳も活性化する。そして身体のエネルギーを作るミトコンドリアも元気になると。

これは、なんとなく実感がありました。

さっき書いた通り、集中すると呼吸を忘れる。これが疲れの原因だろうなと薄々気づいていたので、先生の話には大いに納得できました。

ちなみに2時間寝っ転がっているだけとお伝えしましたが、その間ずっと先生が歩き回りながら、身体をゆるめるための言葉をかけ続けてくれていたんですよね。実際、その言葉を意識するだけで、日常の中でも身体の力の抜き方が変わりそうだなと感じました。

熟達者になると、30分に1回しか呼吸しなくて良いそうです。

そんなわけで、最近は意識的に深く呼吸するようにしています。

ここしばらく、セラピーや整体にお金をかけて身体をゆるめることばかり考えていました。でもこの会に参加して、ふと思ったのです。

僕たちは毎日、何千回もタダで呼吸を繰り返している。この1回1回を丁寧に整えるだけで身体が変わるなら、何万円、何十万円の施術より価値があるものを、もうすでに持っていることになる。

さらに身体がゆるめば、曲を作るときのアイデアの出方も変わるんじゃないかと思っています。

身体をゆるめるって「お金をかけること」じゃなくて、「すでに持っているものの価値に気づくこと」なのかもしれない。

そんなことに気付かされた、謎のおじいちゃんの会でした。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

Fairchild系コンプの活用

ドラムのバスコンプ、何を使っていますか?

僕は以前、ドラムの各楽器をまとめるためにバスコンプをかけると、音が派手になりすぎたり、必要以上に前に出すぎたりして、なかなかしっくりこない時期がありました。

コンプの設定をいじり倒しても、どこか納得いかない。そしてあるとき気づいたのです。「使い方」じゃなくて「選び方」が間違っていたんだと。

そこで出会ったのが、Fairchild系のコンプレッサーでした。

Fairchildとは、1950年代に開発された「Variable Mu」方式の真空管コンプレッサーで、有名な「1176」「LA-2A」と並ぶヴィンテージ・クラシックの代表格です。

サウンドは一言でいうと、シルキーで滑らか。コンプをかけているのに、音が前に出すぎない。ドラムが何とも自然にまとまるんですよね。

ちょっと特殊なパラメーターなので、詳しい使い方は動画をご覧になっていただきたいのですが、音の方もぜひ意識して聴いてみてください。

もちろんDAW付属のコンプも、設定次第で滑らかにコンプレッションをかけることができます。ただ、難しい設定なしでビンテージの滑らかさが出るのが、こういったエミュレーションプラグインの良いところです。

逆に、バシバシとドラムサウンドを前に出したい時は、「Empirical」系のコンプを使うのがおすすめです。

どちらもUniversal Audioのプラグインで、たまにセールで格安になっていることがあるので、気になった方はそのタイミングを狙うといいと思います。

「コンプの設定で、なかなか音が追い込めない」と感じている方は、腕の問題じゃなく、道具の問題なのかもしれませんよ。

📰 今週の音楽ニュース

スタジオ翁独自の視点で厳選した、世界の最新音楽ニュースをお届けします。
  1. AI Music Charts: AI生成楽曲を可視化する新チャートSIQAの登場。

  2. Sound Quality: ローファイ時代における音質重視の是非を問う再考。

  3. Spotify Royalties: 2026年のSpotifyロイヤリティ支払い構造とアーティスト収益への影響。

  4. MetaMorph AI: AntaresがMetaMorph AIをアップデートし、音声変換とボーカル加工機能を強化。

  5. Roli AI Music Coach: Roliが発表したAIピアノコーチの実力を人間講師と比較検証。

  6. Mozart AI: AI作曲スタートアップMozart AIがシード資金調達に成功し事業拡大へ。

  7. Breathwork Studio: Angelica Hay-Ryanが語るBreathwork Studioの制作哲学と空間音響アプローチ。

  8. Ableton Live 12.4: 新機能「Link Audio」に対応したLive 12.4のパブリックベータ公開とチュートリアル動画のアプリ内統合。

🎧サービス・書籍のご紹介

<Splice作曲メソッド>

音楽制作に悩むすべての人におすすめです。

音楽理論や楽器の演奏からスタートする「従来の作曲法」とは異なるアプローチにより、「アイデアが浮かばない」「どこから始めればいいか分からない」といった悩みを解決。アイデアがない状態から1曲を完成させる、実践的なテクニックを身に付けます。

さまざまなジャンルの音楽をゼロから作っていく様子までご覧いただくことで、実践に即した体系的なメソッドを学び、良い音楽を量産する方法を身に付けることができます。

<プライベートレッスン>

(ちょっと忙しいので休止中です。)

作曲・ミキシング・マスタリングに関するプライベートレッスンのご案内です。

具体的なレッスン内容は、事前のメールやZoomなどでヒアリングしてから決めていくことも可能です。

まずは、お気軽にご連絡ください。

<著書>

作曲AIに関する書籍です。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。購入はKindle Unlimitedで。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

<Chrome拡張>

AI時代は、MYOG(Make Your Own Gear)の時代です。

アーティストが道具を自分で作る未来を模索中。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.148

2026年2月13日発行

Blog: https://studio-okina.com/

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