スタジオ翁のメルマガ vol.146

このメルマガは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

今週は、日ごろの疲れを癒すため、知人に紹介された「よもぎ蒸し」を体験してきました。

僕は体質上、体を冷やすと本来の調子が出ないようで、毎週のように岩盤浴やサウナなど様々なものを試しています。

よもぎ蒸しとは、服を脱いでマントをかぶり、椅子の下から熱された薬草の蒸気が立ち上ってくるのを全身で浴びるという施術。(こんな感じです⬇️)

今回はよもぎではなく、より体が元気になる「モリンガ」という植物で施術を行いました。

水素吸入も合わせて行ったので、眠気が取れてスッキリ!なかなか心地よい体験を得ることができました。(個人的には、酵素浴の方が好みでしたが…)

それよりも面白かったのは、店員さんがなんと、職場から歩いて5分のところで「サイマティクス・サウンドセラピー」なるものを行っているセラピストの方だったのです。

音好きの僕としては、詳細を尋ねずにはいられません。

「サイマティクス」は、下の動画のように「音の波動を水に写すこと」くらいにしか思っていなかったのですが、どうやらこれを応用した音の治療があるようです。(ちなみに動画の「Keigo Tanaka」さんという音楽家は、とても良い音楽を作られます。ぜひお会いしてみたい方の一人ですね。)

調べたところ、サイマティクス・サウンドセラピーとは、イギリスのマナーズ博士が開発したセラピーで、彼は、人間の臓器や組織にはそれぞれ固有の健康な振動数があることを発見しました。

そして、特殊な音を使って身体を正しい振動数に調整することで、本来の健康な状態に戻すという方法を考案したのです。

なんとなく楽器の調律に似ているなと思ったのですが、例えば、音程が狂ったギターをチューナーによって正しい音に調律するように、身体にも正しい振動を与えて本来の状態に導く、といった仕組みなのではないでしょうか。

世の中には、本当に不思議な世界がたくさんありますね。

以前にも、OTOtronというサウンドセラピーを試したことがあるのですが、そちらは効果が今ひとつだったのを今思い出しました。

近いうちにサイティクス・サウンドセラピーを体験し、その効果を検証してみようと思います!

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

Ableton公式が解説する、リミックス制作の段階的アプローチ

Ableton Liveの機能を使ったリミックス手法が、公式YouTubeで公開されていました。

動画では「ステム分離」「Audio to MIDI」などの機能を使い、既存曲から新たな楽曲を作り上げていきます。

中でも面白いなと思ったのは、Ableton Liveの「Fit to time range」という機能を使い、ピアノの素材からコード進行を抜き出すシーン。

長年Abletonを使っていますが、この機能は知らなかったので、とても有益でしたね。

こういったリミックスの手法は、AIで作った音楽をリミックスする際にもかなり役立つと思います。

最近は、AIと人間のハイブリッド作曲として、「いったんAIに音楽を作ってもらい、それをサンプリングして新たに曲を作る」アーティストも増えてきています。

これまで、サンプリングは著作権の心配もありましたが、AIが作ったものなら著作権の心配もほとんどなく、膨大なソースからサンプルネタを探す必要もないので、アーティストのAI活用法の一つとして積極的に使われていくでしょうね。

去年リリースした「Splice作曲講座」の考え方も、基本的にはサンプルをリミックスするような形で音楽を構築していくので、AI時代にも大いに役立ってくれると思います。

最近は、僕のohmeプロジェクトも止まってしまっていますが、せっかくたくさんのリスナーがいらっしゃるので、例えばエスニックなボーカルサンプルをSunoで作り、そこから音楽を構築していく形で一曲作ってリリースしてみたいですね。

「音楽を一から作るのは難しい…」と感じている方は、ぜひこのAbletonが推奨する方法とSunoを組み合わせ、一曲作ってみてはいかがでしょうか。

📰 今週の音楽ニュース

スタジオ翁独自の視点で厳選した、世界の最新音楽ニュースをお届けします。
  1. Logic AI: 創造性を置き換えず支援することを前提に設計されたLogic ProのAI実装思想とMIDI重視の姿勢。

  2. Spotify AI Playlists: 米国・カナダで展開されるAIプロンプト型プレイリスト生成機能の本格始動。

  3. Groove Thing: NAMMで話題を呼んだ異色ガジェットによる音楽テック表現の拡張。

  4. ElevenLabs Album: Liza MinnelliやArt Garfunkelの声を用いたAIアルバム制作という倫理的論争。

  5. LANDR Layers: AIを用いたトラック分解と再構築による即戦力プロダクション支援。

  6. Suno Defense: 「誰もが使っているが語られない」AI音楽を擁護するSuno共同創業者の主張。

  7. Fractiv Sync: グラニュラー・シンセFractivに追加された外部同期機能によるリズム連動サウンド設計。

  8. Magic Piano: 演奏スキル不要で和声進行を生成する新感覚ピアノ系音楽ガジェット。

  9. Audeze LCD-5S: フラッグシップ平面磁界ヘッドホンに施された低域強化チューニングの検証。

  10. Space Blender 2: Soundtoysが提示する架空空間生成マシンとしての進化系リバーブ表現。

🎧サービス・書籍のご紹介

<Splice作曲メソッド>

音楽制作に悩むすべての人におすすめです。

音楽理論や楽器の演奏からスタートする「従来の作曲法」とは異なるアプローチにより、「アイデアが浮かばない」「どこから始めればいいか分からない」といった悩みを解決。アイデアがない状態から1曲を完成させる、実践的なテクニックを身に付けます。

さまざまなジャンルの音楽をゼロから作っていく様子までご覧いただくことで、実践に即した体系的なメソッドを学び、良い音楽を量産する方法を身に付けることができます。

<プライベートレッスン>

(ちょっと忙しいので休止中です。)

作曲・ミキシング・マスタリングに関するプライベートレッスンのご案内です。

具体的なレッスン内容は、事前のメールやZoomなどでヒアリングしてから決めていくことも可能です。

まずは、お気軽にご連絡ください。

<著書>

作曲AIに関する書籍です。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。購入はKindle Unlimitedで。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

<Chrome拡張>

AI時代は、MYOG(Make Your Own Gear)の時代です。

アーティストが自分で道具を作る未来を模索中。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.146

2026年1月30日発行

Blog: https://studio-okina.com/