スタジオ翁のメルマガ vol.142

このメルマガは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. お知らせ

  2. 近況

  3. 作曲とミキシングのアイデア帳

  4. 今週の音楽ニュース

  5. サービス・書籍のご紹介

📢お知らせ

あけましておめでとうございます!

今年は年初から、AI作曲に関するライブセミナーを行います。

ノマドアカデミーというオンライン教育プラットフォーム内のみでの開催となりますが、受講いただくことで、

  • AI作曲テクニックと収益化への道すじ

  • 意識に働きかける機能性サウンドデザイン

  • 映像に音を入れるための考え方とAI作曲の活用法

といった、AI作曲と音に関する多様なスキルを学び、音楽経験ゼロからでも「音を武器にする」ための土台を築くことができる講座となっています。(今月、二次会員の募集が始まるはずです)

以下、講座の内容です。

講師:角内 一成(サウンドデザイナー・エネルギーカウンセラー)

23歳で音楽制作を始め、現在は作曲家・サウンドデザイナーとして活動中。Nextraveler Filmsの映画「ガヨとカルマンテスの日々」「ケト・サピエンスは牧草牛の夢を見るか?」では作曲・MAを含む音全般を手がけた。ノマドアカデミーでは、音楽制作に関する各種講座を担当している。

AIによって作曲が民主化された今、音楽は「特別な才能」から「誰もが使えるツール」へと変わりました。本講座では、AI音楽制作の基礎から収益化戦略、脳機能や意識に働きかける機能性サウンドデザイン、そして映像に音楽を入れるための考え方とAI活用術まで、音を武器にするための実践的スキルを体系的に学びます。

音楽で副収入を得たい方、映像クリエイター、ウェルネスに携わる方、新しい収益源を求めるビジネスパーソンまで、誰もが「音」を新たな武器として身につけられる時代です。

音楽経験の有無は問いません。音楽経験ゼロからでも、AIを活用して音を自分の強みに変え、新たな価値を生み出す方法を学ぶ、全10回のLiveセミナーをお届けします。

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【2026年 ライブセミナー「AI時代の音楽制作講座】

スケジュール(全10回・毎週土曜11:00〜12:30)

・1月24日(土):第1回 AI作曲マスター講座(1) 〜未経験から始めるAI作曲の全体像〜

・1月31日(土):第2回 AI作曲マスター講座(2) 〜狙った曲を自由自在に作るためのプロンプト設計術〜

・2月7日(土):第3回 AI音楽マネタイズ戦略講座 Part1 〜最新事例から学ぶ、AIアーティスト収益化戦略〜

・2月14日(土):第4回 機能性サウンドデザイン講座(1) 〜脳に効く「音のサプリメント」入門〜

・2月21日(土):第5回 機能性サウンドデザイン講座(2) 〜意識を拡張するサイコアクティブサウンドの実装〜

・2月28日(土):第6回 機能性サウンドデザイン講座(3) 〜機能性音楽を“作品”に変えるタイムライン設計術と独自性の追求〜

・3月7日(土):第7回 AI音楽マネタイズ戦略講座 Part2 〜機能性音楽を“武器”にするマネタイズ設計〜

・3月14日(土):第8回 映像サウンドデザイン講座(1) 〜映像の魅力を最大化する音楽演出の設計〜

・3月21日(土):第9回 映像サウンドデザイン講座(2) 〜リアリティと没入感を生む効果音デザイン〜

・3月28日(土):第10回 量子サウンド特別講義 ~量子デバイスによるサウンドの秘密~

ちなみにこの一年、原宿のクリニックで最新の量子デバイスを使ったいくつかの取り組みを行っているため、エネルギーカウンセラーという肩書きがくっついています。

量子というのは不思議な世界で、普段みなさんが何気なく考えていること(意識)が現実に反映され、世界が形作られていると言われています。

「音楽のメルマガで何を言っているんだ」って感じだと思いますが、普段から目に見えない「音」つまり「周波数」というものを取り扱い、探求している僕としては、音も量子も同じようなものだと感じています。

こちらも興味がありましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。

講座は気になった回だけ受けることも可能なので、ぜひ皆さんの音楽制作の可能性を広げる一助にしてください。

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

先週、たまたまサウンドクリエイターの「Yujinさん」とご飯に行く機会があり、楽しくお話をさせていただきました。

Yujinさんのことは、こちらの動画で知りました。

やたら大きなプロジェクトに参加されていて、「いったい何者なんだろう」と思ってたのですが、音に対してとてもストイックな方で、数々のご活躍も納得できる変態っぷりでしたね。

詳しいことはお話しできませんが、途方もない訓練によって特殊な声を身につけ、それを武器に世界を渡り歩いている方です。

彼は幼少期の凄まじい体験までも、自分の声という武器を作り上げるための糧としているため、同じような特殊能力を一般の方が身につけるのは難しいと思います。

しかし(決して宣伝ではないのですが)、冒頭でご紹介した機能性サウンド(サイコアクティブサウンドデザイン)の講座を受講いただければ、誰でも彼と似たような効果の音楽が作れるようになるな、とも感じました。

もちろんYujinさんは音楽的な才能もお持ちなので、完全に真似できるものではありませんが、AI作曲と機能性サウンドデザインの考え方を身につけることで、かなり近いことはできます。

ただでさえ音楽で稼げない時代にAIが登場し、アーティストはますます大変になっていくと思われますが、切り口次第でいくらでも活躍の機会は得られるんだな、と感じさせられた一週間でした。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

プリディレイは何の役に立つのか?

みなさんはリバーブを使う時、数あるパラメーターのどこを気にしていますか?

僕が気にしているのは次の3つ。

  • ディケイ

  • プリディレイ

  • EQ

これらを押さえて適切な数値を指定できれば、クオリティの高い空間演出を行うことができます。その中でも、今日はプリディレイについてみていきます。

プリディレイは、原音が鳴ってからリバーブが再生されるまでの時間を表すものです。体育館や市民会館などの広い場所にいればわかりますが、音が鳴ってから反響するまでには時間がかかりますよね。その値をリバーブプラグインでは自由に決めることができるのですが、基本的にはプリディレイを決める時は、以下の2つを意識しましょう。

  1. 距離感

  2. 分離感

距離感はわかりやすいですよね。部屋が大きければ大きいほどプリディレイは長くなり、広い空間が表現できます。大きな空間を表現したいならプリディレイを大きくします。ただし、他の音と違いすぎると違和感の原因になることもあり、適切な範囲で数値を定める必要があります。

もう一つは分離感。プリディレイを適切に指定すれば、ボーカルや楽器の分離が良くなり、原音をしっかり聴かせつつ、リバーブもしっかり聴かせることができます。

あくまで目安ですが、プリディレイはこんな感じで調整します。

  • 近くでハッキリ聞こえる:プリディレイ40〜100ms、声の輪郭がはっきりして前に出る

  • やさしく広がる感じ:プリディレイ15〜40ms、声のすぐ後ろにリバーブが続く

  • 遠くで響いている感じ:プリディレイ0〜15ms、声とリバーブがほぼ同時に聞こえる

原音を目立たせたいほど、プリディレイを長くかける必要があります。なぜなら、プリディレイが短いと、リバーブと原音が時間的に重なってしまって、原音がぼやけてしまうから。逆に幻想的なサウンドにしたいなら、プリディレイはあまりかけず、音像をぼやけさせた方が良い結果が出ることもあります。

僕は基本的にはプリセットの数値をそのまま使いますが、原音を目立たせたいときはプリディレイを80ms以上に変更することが多いですね。

なので、プリセットからリバーブを選び、「原音とリバーブが重なってるな」と感じるなら数値を手動で変更する、という使い方が一番簡単で良いと思います。

リバーブがうまく馴染まない時は、ぜひこのプリディレイの考え方を取り入れてみてください。

📰 今週の音楽ニュース

スタジオ翁独自の視点で厳選した、世界の最新音楽ニュースをお届けします。
  1. Nopia: 音楽理論不要を掲げるハーモニー特化型シンセNopiaの正式リリース。

  2. iOS Synths 2025: AUv3対応を軸に進化した2025年版iOSシンセ最新リリース総覧。

  3. Tonverk: Elektronが提示するハードウェア革新としてのTonverkによるライブ指向サウンド設計。

  4. Visual Synthesis: 映像と音を同時に生成・操作するビジュアル・シンセシスの新潮流。

  5. PlantWave: 植物の生体信号を音楽へ変換するPlantWaveとPlantasia的発想の現代的再解釈。

🎧サービス・書籍のご紹介

<Splice作曲メソッド>

音楽制作に悩むすべての人におすすめです。

音楽理論や楽器の演奏からスタートする「従来の作曲法」とは異なるアプローチにより、「アイデアが浮かばない」「どこから始めればいいか分からない」といった悩みを解決。5時間の動画講座で、アイデアがない状態から1曲を完成させる、実践的なテクニックを身に付けます。

さまざまなジャンルの音楽をゼロから作っていく様子までご覧いただくことで、実践に即した、良い音楽を量産する方法を身に付けることができます。

<プライベートレッスン>

(ちょっと忙しいので休止中です。)

作曲・ミキシング・マスタリングに関するプライベートレッスンのご案内です。

具体的なレッスン内容は、事前のメールやZoomなどでヒアリングしてから決めていくことも可能です。

まずは、お気軽にご連絡ください。

<著書>

作曲AIに関する書籍です。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。購入はKindle Unlimitedで。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

<Chrome拡張>

AI時代は、MYOG(Make Your Own Gear)の時代です。

アーティストが道具を自分で作る未来を模索中。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.142

2026年1月2日発行

Blog: https://studio-okina.com/