週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.108

このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. ブログ更新のお知らせ

  5. サービス・書籍のご紹介

  6. ひとこと

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

最近、SunoAIのアップデートが速いです。

色々と強化されてますが、大切なのはここら辺ですかね。

カバーとペルソナのアップグレード
カバーとペルソナが大幅に強化されました。カバー曲では、よりメロディーのディテールが保持されるようになりました。ジャンル切り替えも改善されました。お気に入りのロックソングをハウスリミックスに変えて、その変化を体感してください。

カバーとペルソナを組み合わせる
カバーとペルソナを併用することで、ボイス、スタイル、構成を一度にリミックスできます。これらを組み合わせることで、無限のクリエイティブな可能性が広がります。

要は、リファレンスを入れたらそれっぽい音楽ができたり、そこからアイデアを膨らませられる機能です。

一からプロンプトを使って作るのって、音楽に詳しくないと、なかなかできないですからね。

こういうパクリ機能が強化されることで誰でも音楽が簡単に作れるようになり、さらにプロもリファレンス曲からアイデアを得て音楽制作に活かすことができるので、これからのアップデートの方向性としてはこっち系の機能の強化かなと思います。

あとは、そのうち環境音やフォーリー系のサウンド生成にも対応して、個人で映画の音を丸々作れるようになるでしょうね。

音楽系AIは、ChatGPTとかLLM系ほど進化が速くないかと思ってましたが、Sunoさんが頑張ってくれているので、今後もとても楽しみです。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

以前にxでも紹介したことがあるのですが、コンプレッサーの挙動を理解するならこちらのサイトがかなりおすすめです。

アタックやリリースを変化させると、音の波形がどのように変化するのか、視覚的に瞬時に理解することができます。

コンプって難しい!どう使っていいのかわからない!という方は、ぜひ挙動のイメージをこちらのサイトで掴んでみてください。

あと、ブログも参考にしてみてくださいね。

📰 今週の音楽ニュース

毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。
  1. 「私たちは階層的な経営体制から脱却しようとしています」:ウリ・ベリンガーがベリンガーの再編について語る

  2. Sonible at Producer Week 2025: EQやディエッシングからリミッティングまで、スムーズなミキシングワークフローを実現するインテリジェントな処理を発見

  3. Datamind Audio、AI搭載オーディオモザイクツール「Concatenator」をリリース

  4. SpaceBlender、実験的なリバーブがSoundtoysから無料で入手可能に

  5. Intensity 2: Zynaptiqがワンノブラウドネス処理プラグインのメジャーアップグレードを発表

  6. Erica SynthsとHexinverter HexDrums:モンスター級のアナログドラムマシンが発表

  7. 26年ぶり刷新!ブルーノート東京が選んだL-Acoustics A15×KS21最新スピーカー・システム

🖊️ブログ更新のお知らせ

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>

作曲AIに関する書籍を出版しました。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてください。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

🗣️今週のひとこと

最高のドラマーと、最高のマルチミュージシャンの共演動画を発見!

週末のチルタイムはこれで決まりです。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.108

2025年5月9日発行

Blog: https://studio-okina.com/