週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.104

このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

最近リリースされたSerum2、積極的に使うようにしていますが、なかなか良いですね。

プリセットも良いですし、グラニュラーやスペクトラルモードもよく出来ていて、1に比べて音作りの幅がかなり広がったように感じます。

他にも操作性がより良くなったり、フィルターがついて追加されたりと様々な機能が増えていますが、個人的にはSerum2内部でアルペジエーターの編集が可能になったことが特に嬉しいです。

これにより、内部でより複雑なアルペジオを組むことができるようになりました。

スペクトラルはまだそこまで使いこなせていませんが、アンビエントライクのサウンドを作るのに向いてそうなので、自分のプロジェクトでも色々と試してみたいと思います。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

SunoAIやUdio以来の、音楽制作におけるAI大革命がやってきました・・・

ブラウザ上でAIを使って作曲ができるDAWは以前からありましたが、ついにAbleton LiveをAIによって操作できるようになったのです。

これが出ちゃったら、そこら辺のAI DAWは全く必要なくなりますね。

試しに使ってみましたが、スケールを指定して右でコードを書いてくれたり、適当に「こんな感じの音を作って」と言うと、Ableton Live内蔵のインストゥルメンツから適切なものを探し出してきてくれたり、リバーブやディレイなどのエフェクトをかけてくれたりします。まだ音を聞いてEQをかけたり、コンプレッサーをかけたりといった複雑なことはできませんが、この方向に進化していけば、作曲のあり方が大きく変わることでしょう。

ClaudeのMCPという規格は、そのうちChatGPTにも採用されるので、近い将来、ChatGPTでもAbleton Liveを操作することができるようになります。

Claudeを契約する必要がありますが、こちらの動画を見れば簡単に誰でも設定できるので、最新のAI時代の作曲を体感したい人は、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか?

AIの進化は止まりませんね!

📰 今週の音楽ニュース

毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>

作曲AIに関する書籍を出版しました。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてください。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.104

2025年4月11日発行

Blog: https://studio-okina.com/