このメルマガは、AIや最新テクノロジーをいち早く取り入れ、新しいアプローチで音楽を生み出す「次世代のクリエイター」に向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代。AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せる仕事も、個人で完結できるようになりました。

あなたがプロの音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AIを活用した次世代の音楽制作や、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. お知らせ

  2. 近況

  3. 作曲とミキシングのアイデア帳

  4. 今週の音楽ニュース

  5. サービス・書籍のご紹介

📢お知らせ

Morph Compが、ついにリリースです!

お待たせしました!

3つのキャラクターを自由にブレンドできる、新感覚のコンプレッサーMorph Compをリリースします。

ボーカル、ベース、シンセ、ドラムと、様々な場面でお使いいただけます。

1176、LA-2A、DBX 160をモデリングしており、これらを単体で使っても良し、モーフしても良し、クリーンモードでナチュラルなコンプ感を楽しむのも良し!

普段の音楽制作に、ぜひご活用ください。無料です。

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

ついに、MetaのAIエージェント「MUSE」が日本にも上陸しましたね。

これまでOpenAIのDOTS、GrokBot、MUSEと使ってきましたが、いちばんバランスがいいGrokBotをメインにしています。SunoもMCP機能を発表したので、エージェント経由で音楽を作る方向がますます加速するでしょう。

そして最近は、AI作曲そのものが進化しています。

これまでAI作曲といえば、Sunoにプロンプトを渡して自動で作ってもらうものでしたが、最近僕は、AIエージェントにDAWを直接操作してもらい、曲の下地を作っています。

まだひよっこですが、「Ableton Liveで曲を作って」と頼むだけでなく、いくつかの方法を組み合わせると、下書きの段階からなかなか良い曲になります。ここ半年ほどで起きた進化を見ていると、「プロンプト作曲」の次はこっちになるのでしょう。

音楽制作の経験がある人にとっては、頭の中のイメージをAIがラフにしてくれて、それを自分好みに仕上げられる。また、プロンプト作曲しかしたことがない人にとっては、「曲はできるけど、自分で作った感じがしない…」という物足りなさが消える。

どちらをとっても、次の時代のAI作曲になると思います。

まだ、僕も試行錯誤の途中なので、形になったら具体的な方法をお伝えしますね。

さて、先週は、AI時代の音楽との向き合い方について書きました。

今週はそれをもっと大きく広げてみましょう。AIを使ううえで、大事なこと。それは野心的であることです。

もし技術的な制約が一切なくなって、あらゆる知識が手に入るとしたら…

自分は何を成し遂げたいのか、人に何を与えたいのか、どうやって遊びたいのか。

AI時代には、この思考がすごく大事だと言われていますね。

人は基本的に、自分にできる範囲のことしかやろうとしません。AIを使っていて、それがよくわかりました。

だから、あえて妄想してみてください。

「この世で実現したいことを全て実現する力を、俺は手に入れたのだ!!!ふっはっはっはーーー!」と。

これまで、すごいなと思って眺めているだけだった憧れの人にもなれる。世の中のどんなものでも作れる。そう考えると、やりたいことがどんどん増えていくはずです。

たとえば、今は音楽を作っているだけでも、マックス・クーパーや池田亮司のように映像まで作る。星野源のように小説やエッセイを書く。ドクター・ドレのようにヘッドホンを開発する。これまで一部の人にしかできなかったことが、すべて可能になると考えると、ワクワクしませんか?

今のAIには、まだ制約がありますが、AIがAIを開発するようになっているので、AIは僕らの想像を超える進化を遂げて、この話を半信半疑で読んでいる人も「そういうことか!」とわかるくらい、あらゆることができるようになると思います。



最近、それを身をもって感じる出来事があったのですが。

僕はこれまで、ブログ記事を多くの人に届けるために、サイトを軽くしたり、ページ読み込みを調整したりと、色んなことをしてきました。そしてGoogleに評価されると点数がついて、ページが上位表示されやすくなるんですね。

これが、どれだけ頑張っても80点くらいだったのですが、先日、AIにブログを手入れしてもらったら、なんと全ての項目で100点を取ってしまいました。

Webの知識を学び、苦労して積み上げてきたものを、AIはあっさり越えていったわけです。

最近プラグインを作れるようになったのも、AIのおかげです。

他にも、皆さんにお届けするために仕込んでいるものがあって、それも結構AIを使っています。いや、むしろAIがなければできなかったでしょう。

伝えたいけど、時間がなくて、技術もなくてできなかった。ということもできるようになったのです。

もう皆さんは、これまでできなかったことが何でもできる超人的存在だと思い込みましょう。

信じ切ると、いろんな可能性が見えてくると思います。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやアーティストのAI活用術をご紹介します。

レーベルへのメールで、気をつけるべきポイント

一昔前は、レーベルに英語の文章をつけてデモを送るのも一苦労でしたが、今はAIを使えば誰でも、レーベル宛ての文章を書けるようになりました。

そこで今回は、何を書くかよりも大事なことをお伝えします。

それは、「レーベルごとに、専用のプライベートリンクを1つずつ使う」こと。

たとえばSoundCloudでプライベートリンクを1つ作り、それを多くのレーベルに送ると、誰が聴いたのかは分かりません。でも、レーベルごとに別のリンクを用意しておけば、どのレーベルが自分の曲を聴いてくれたのかが分かります。

そして返信がなくても、ここからが勝負です。

返信がなくても聴いてくれたのなら、そのレーベルからリリースできる可能性は、他より高いということ。

その時はうまくいかなくても、次に送るときは、一度聴いてくれたレーベルを中心に送ってみる。同じレーベルの別の人に連絡してみる。別の方法でフォローアップしてみる。こうしたことが効いてきます。

他にも、WeTransferで送れば、相手がダウンロードしたかどうかが分かるので、こうしたサービスを使って連絡するのもおすすめです。

これまで複数レーベルに対して、同じデモURLを使っていた人は、ぜひ今日からこの方法を試してみてください。

📰 今週の音楽ニュース

スタジオ翁独自の視点で厳選した、世界の最新音楽ニュースをお届けします。
  1. OP-XY 1.2 Update: teenage engineeringのOP-XYが、USB経由で8chのマルチ出力に対応したアップデート。新ドラム音源「drumline」と新フィルター「dynamic」が加わり、10/30(金)には西新宿のWPÜ SHINJUKUで入場無料のイベントも開かれる。

  2. Soma Warp Lo-Fi: Somaのエフェクター「Warp」がファームウェア1.2で「Lo-Fiモード」に対応。空間系7種の処理レートを48kHzから24kHzに半減させる。

  3. Logic Pro 13: AppleがLogic Pro 13を発表。Liquid Glassデザインの画面、AIアシスタント、ドラムも分離できるStem Splitterを備え、既存ユーザーは無料、新規は199ドルで来月から提供。

  4. Chris Farren Interview: 100曲以上のNo.1ヒットに関わったナッシュビルの音楽出版社Combustion Musicの創業者Chris Farrenが、作家契約・印税・曲の売り込みを語るポッドキャスト。

  5. Waldorf Neptun Teaser: Waldorfが卓上型の新シンセのティーザーを公開。「Neptun」という名前も正式発表ではなく、記事はパーカッション・シンセと推測している。10/29の配信で詳細が明かされる予定。

  6. Art DSP Canvas 2.0: 各トラックを3D空間に置いて、定位・帯域・音量を見ながらミックスするプラグイン。価格は79ドルで、14日間の無料体験版がある。

  7. FL Studio Mobile 5: Image-Lineの無料アップデート。FL Cloud Soundsのサンプル(有料会員は200万以上)を使えるようになり、縦画面での編集やキーボード操作も強化された。

  8. NI Massive XL: Native InstrumentsのMassive第3世代。音声ファイルから近い音色を作る「Generate」と、プリセットを変化させる「Mutate」を搭載し、12/31までは新規15,300円の導入価格。

  9. Festival of Modular 2026: 国内最大級のモジュラーシンセの祭典。東京は10/31・11/1(代官山のORD.とZAspace)、大阪は11/8(梅田のNOON + CAFE)で、Instruō・Shakmat・Joranalogueが出展する。

  10. Akai Sample Key Teaser: AkaiがMPC Sampleに25鍵盤を付けた兄弟機「Sample Key」をInstagramの動画で予告した。ユーザーがAIを使って書き換えられる改造前提のファームウェアが売り。

🎧サービス・書籍のご紹介

<プラグインメーカー「Okina Audio」>

Okina Audioは、「スタジオ翁」から生まれたプラグインメーカー。

音楽のクオリティは、道具にいくら払えるかではなく、アイデアとセンスで決まるべきです。道具へのアクセスの格差が、そのまま音楽の格差になるべきではありません。

だから、Okina Audioのプラグインは無料で提供します。

<VSTプラグイン「BinauralShift」>

音響心理学と脳科学に基づいた、「機能性音楽」のためのオーディオプラグイン。

バイノーラルビートを用いて、デルタ波(睡眠)やベータ波(集中)などを科学的に誘発します。バイノーラルビート生成だけでなく、「モノラルビート」 「アイソクロニックトーン」 、さらには「モンロー研究所が開発した特殊なバイノーラルビート」まで、このプラグイン一つで完結。

また、既存のサウンドにバイノーラル変調をかけることで、音楽としての自然さを保ったまま脳波誘導効果を付与でき、Apple「Sound Therapy」のような音楽を自分で作ることもできます。

<Splice作曲メソッド>

音楽制作に悩む初心者・中級者におすすめです。

音楽理論や楽器の演奏からスタートする「従来の作曲法」とは異なるアプローチにより、「アイデアが浮かばない」「どこから始めればいいか分からない」といった悩みを解決。アイデアがない状態から1曲を完成させる、実践的なテクニックを身に付けます。

さまざまなジャンルの音楽をゼロから作っていく様子までご覧いただくことで、実践に即した体系的なメソッドを学び、良い音楽を量産する方法を身に付けることができます。

<著書>

作曲AIに関する書籍です。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。購入はKindle Unlimitedで。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.184

2026年10月30日発行

Blog: https://studio-okina.com/