このメルマガは、AIや最新テクノロジーをいち早く取り入れ、新しいアプローチで音楽を生み出す「次世代のクリエイター」に向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代。AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せる仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロの音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AIを活用した次世代の音楽制作や、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. ブログ更新のお知らせ

  5. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

先日、ブログのトップページをリニューアルしました。

これはずっとやりたかったことの一つなのですが、「業者に頼まないと無理だろうな」と思って、何年も放置していたんですよね。ところが今はClaudeやChatGPTがあまりに優秀で、トップページくらいなら自分好みのものをサッと組めるようになりました。

もともとはWordPressテーマを購入し、その範囲内でカスタムしていただけだったのですが、コードを直感的に書けるようになったことで、ブログデザインまで自前でいじれるようになりました。

まだまだブラッシュアップしたい箇所はありますが(デスクトップ表示のロゴが小さすぎる…)、結構満足のいく仕上がりになりました。AI恐るべし!

あわせて、トップページには4月のAIニュースまとめ記事も載せています。

これは「メルマガでAI作曲関連のニュースをチェックしている方も多いと思いますよ」と読者の方から声をいただいたので、この際、毎日大量に集めている情報の中から重要だと感じたものをピックアップして、月単位でまとめてみることにしました。

試験的な試みなので、更新頻度はおそらく1〜2ヶ月に1回。これを見れば最新のAI作曲ツール、業界の動き、AI全般の情報が一気に追えるようになっています。よかったらご覧になってみてください。

さて、今週はついに遺伝子解析の結果が届きました。

以前のメルマガで遺伝子検査について熱く語ったので、気になっていた方もいらっしゃるかと思います。受けてみての感想を一言で言うと、

これは、全員受けた方がいいです!

僕が受けたのはGeneLifeの6万円ほどの検査なのですが、GeneLifeから届くレポート自体は正直あまり役に立たない印象でした。ただ、VCFという元データをもらえるので、これをAIで解析にかけたら、とんでもない量の「自分の説明書」が出てきて、ちょっと驚いています。

食べた方がいいもの、薬理作用、ストレス緩和法、自分に合う睡眠、向いている職業まで、あらゆることがわかります。

今は自分用に色々なレポートを作って遊んでいるのですが、その中で皆さんにも関係しそうな一本をご紹介したいと思います。それが「遺伝子で読む音楽の才能」というレポート。

遺伝子レベルで、「自分がどのくらい音楽制作に向いているのか」「音への感受性はどれくらいか」をまとめたものです。音楽制作の発信をしている身としては、正直さらけ出すのが恥ずかしい内容でもあるのですが、遺伝子検査の魅力を伝えるためにあえて共有してみます。

まず、僕の音楽素養スコアは100点中63点。平均よりは上だけど、飛び抜けてはいない、というところ。これは納得です。23歳で音楽制作を始めたのでテクノロジーに頼らざるを得なかった、というのが理由の一つだと思っていたのですが、そもそも素養が「平均より上だけど天才的ではない」という地点にいたことが、テクノロジーに頼った、もう一つの理由だったんだなと腑に落ちました。

中身を読んでいくと、僕にかなり当てはまる項目が並んでいます。たとえば、即興一発勝負よりも、シーケンサーやDAWで時間をかけて編集・制作するスタイルの方が相性がいいということ。これは本当にその通りで、ハードウェアを即興で鳴らして音楽を立ち上げるよりも、マウスで細かく微調整していくやり方の方が圧倒的に合っています。ライブパフォーマンスが苦手だという自覚があるので、遺伝子的にもそういう傾向だったのか!と納得しました。

高音の感性が鋭い、という項目もよくわかります。街を歩いていて、建物のネズミ避けのモスキート音に誰よりも先に気づける自信があるくらい、高音には敏感です。これは制作にも活きていて、キラキラした倍音や煌びやかなハイをかなり積極的に入れる癖があります。(自宅スピーカーとして高音再生に強いAmpihonを選んだのも、実は遺伝子に操られていたんですね..)

それから、長尺・展開型・余韻型の音楽が合っている、ということで、アンビエント、ドローン、ミニマルといったジャンルがおすすめされていました。

これはまさに今、僕が一番作っているジャンルなんですよね。遺伝子的にもこの方向を勧められるとは、さすがに驚きました。レポートでは自分に合う音楽、合わない音楽まで出してくれるので、「自分がやっていることは間違っていないんだ」と確信を得られて、これはとても良かったです。

こんなのを見せられると、遺伝子検査やってみたくなりませんか?笑

回し者ではないですが、ここまでAIが発達した時代、誰でもこのレベルの自己分析ができるので、10万円以下の検査を一度受けておくと、向こう数年の自分の地図が手に入ると考えれば、かなり安い投資だと思います。

これまでブログでは「音楽制作のやり方」を伝えてきましたが、本当は、そもそも自分に音楽的素養があるのか、自分に合う音楽は何なのか、というところから始めた方がいいのかもしれません。遺伝子に逆らって、自分に合わない音楽を、自分に合わない制作スタイルで作り続けると、相当な遠回りになってしまいますから。

AIや遺伝子解析が発達して、「本来の自分」が見えるようになってきたのは、本当に良い時代ですね。この流れをいち早くつかめるかどうかが、音楽制作に限らず、仕事や人生の充実にも直結してくると、今回の検査を通じて実感しました。

まだまだ遺伝子検査の啓蒙もしたいところですが、僕がお伝えしていきたいのはやはり、こういった最先端テクノロジーを使った音楽制作!

お届けできていないノウハウもまだまだ多いので、これからも地道に、密な情報を発信していきたいと思います。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

Ableton Meetupで、DJのSODEYAMAさんが低域の音作りについて30分のプレゼンテーションを行っていたのですが、これがシンプルで有益な内容でした。

25年以上のキャリアを持つテクノ/ハウスDJであるSODEYAMAさんが、最近のディープテクノに見られる「明確なメロディがない低域の音作り」を、3つの要素に分解して説明しています。

「キックがあって、ベース帯域の音があって、そのキックよりさらに下に、もう一段サブベースがある」という3層構造で捉えているとのこと。

サブベースは40Hz以下、ベースは80〜100Hz、キックはその間の50Hzにちょうどハマる、といった感じで、スペクトラムアナライザーで波形を見ながら、キックの50Hz帯がベースのへこみに綺麗にはまるように作っていく。基本中の基本のように聞こえるのですが、やはり前線で活躍されているDJ/アーティストもこの鉄則はきっちり守っているんだなと再確認させられました。

そしてQ&Aで紹介されていた、3系統のサイドチェイン・コンプの使い方が個人的に参考になりました。表拍の4つ打ちキック、裏拍で2回鳴るキック、表で2回鳴るキックという3つの異なるトリガーソースを用意し、それぞれを別のトラックに噛ませているという話です。

あと「リバーブにサイドチェインをちゃんとかける」というのは、意外とやっていない人が多い処理ですよね。リバーブを鳴らしっぱなしにすると音が団子になりがちですが、ここにキックトリガーのサイドチェインを入れると、リバーブの抜けが綺麗に整います。

微妙な違いですが、こういう小さな積み重ねが、音楽そのものの最終的な仕上がりを大きく左右するんですよね。

30分という短い尺ですが、おすすめの内容です。シンプルなトピックほど、長年やってきた人の言語化には学びがありますね。

📰 今週の音楽ニュース

スタジオ翁独自の視点で厳選した、世界の最新音楽ニュースをお届けします。
  1. Teenage Engineering EP-136 K.O. Sidekick: EP-133 K.O. IIの相棒として登場したコンパクトミキサー兼エフェクト&シーケンサー機(6種エフェクト/USBオーディオI/F搭載、$169)。

  2. Bastl Kalimba: マイク・タッチセンサー・加速度計で物理モデリング/FMエンジンを駆動する電子カリンバ。Kickstarterで約$494から、2026年12月出荷予定。

  3. Zerua Nahasi Granular: SBRK Devicesによるユーロラック向け4ステレオエンジン搭載ポリフォニック・グラニュラーサンプラー、カスタムIR対応の畳み込みリバーブ内蔵。2026年秋発売予定。

  4. Cranberries "Linger" Revival: クランベリーズ「Linger」誕生秘話と再注目の背景。Disney+ドラマでの使用やリミックス版リリースで90年代の楽曲が再評価。

  5. InMusic Acquires NI: InMusicが約2.5億ポンドの債務を抱えたNative Instrumentsを救済買収。Traktorが成長軸となるか保守状態に置かれるかが今後の焦点。

  6. Sample Scout App: キーボード中心ワークフロー・セット構築・自動フォーマット変換でサンプル管理を効率化するクロスプラットフォームアプリ、$29。

  7. Hotone Freqlux Pedal: 3ピッチシフターエンジン+5モード搭載のギターペダル、200プリセット+モジュレーション内蔵で$293/€299。

  8. KOMA Monoplex Sequencer: 42HPのユーロラック・メロディックシーケンサー。数千の微分音スケールと代替チューニング対応の拡張量子化が特徴、€498。

  9. 1 Sound Panorama Speakers: TV画面サイズ(65/75/85インチ)に合わせた壁掛け型イマーシブスピーカー、HDMI e-ARC対応でサブウーファー不要の低域再生。

  10. Indie Pop Production Walkthrough: Splice掲載のプロデューサーLyncsによるLogic Pro Xを使ったインディーポップ制作実演、Valhalla VintageVerbなどのプラグイン解説付き。

  11. Bink Keybed: Binkhorst Creations×This Is Not Rocket Scienceがホール効果センサーで位置/ベロシティ/MPEを検出する表現力豊かな鍵盤、2026年夏に€100から。

📝ブログ更新のお知らせ

🎧サービス・書籍のご紹介

<VSTプラグイン「BinauralShift」>

音響心理学と脳科学に基づいた、「機能性音楽」のためのオーディオプラグイン。

バイノーラルビートを用いて、デルタ波(睡眠)やベータ波(集中)などを科学的に誘発します。バイノーラルビート生成だけでなく、「モノラルビート」 「アイソクロニックトーン」 、さらには「モンロー研究所が開発した特殊なバイノーラルビート」まで、このプラグイン一つで完結。

また、既存のサウンドにバイノーラル変調をかけることで、音楽としての自然さを保ったまま脳波誘導効果を付与でき、Apple「Sound Therapy」のような音楽を自分で作ることもできます。

<Splice作曲メソッド>

音楽制作に悩む初心者・中級者におすすめです。

音楽理論や楽器の演奏からスタートする「従来の作曲法」とは異なるアプローチにより、「アイデアが浮かばない」「どこから始めればいいか分からない」といった悩みを解決。アイデアがない状態から1曲を完成させる、実践的なテクニックを身に付けます。

さまざまなジャンルの音楽をゼロから作っていく様子までご覧いただくことで、実践に即した体系的なメソッドを学び、良い音楽を量産する方法を身に付けることができます。

<プライベートレッスン>

作曲・ミキシング・マスタリングに関するプライベートレッスンのご案内です。

具体的なレッスン内容は、事前のメールやZoomなどでヒアリングしてから決めていくことも可能です。

まずは、お気軽にご連絡ください。

<著書>

作曲AIに関する書籍です。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。購入はKindle Unlimitedで。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

<Chrome拡張>

AI時代は、MYOG(Make Your Own Gear)の時代です。

アーティストが道具を自分で作る未来を模索中。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.161

2026年5月15日発行

Blog: https://studio-okina.com/

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