このメルマガは、AIや最新テクノロジーをいち早く取り入れ、新しいアプローチで音楽を生み出す「次世代のクリエイター」に向けて書いています。

プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代。AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せる仕事も個人で完結できるようになりました。

あなたがプロの音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AIを活用した次世代の音楽制作や、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。

目次

  1. 近況

  2. 作曲とミキシングのアイデア帳

  3. 今週の音楽ニュース

  4. サービス・書籍のご紹介

📝近況

ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

先週リリースした「BinauralShift」ですが、おかげさまで「機能性音楽という新たな領域を探求したい方」「自分のビジネスに音を活用したい方」など、多くの方にご利用いただいてます。

早速購入してくださった方々、ありがとうございます!

今年1~3月のオンラインセミナーにご参加いただいた方は、この「機能性音楽」の魅力について、すでにご存知のことと思います。

ところが先週あたりから、いきなり「機能性音楽」という訳のわからないワードが出てきて、少々困惑ぎみの方もいらっしゃるかもしれませんね。

これについては、2026年末~2027年ごろに一冊の本にまとめる予定です。

今回、「何が起こっているのかさっぱりわからなかった」「なんか興味あるけどイマイチ何がすごいのかよくわからない」という方は、ぜひこの本を手に取ってみてください。

さて、今週は友人におすすめされた「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」に行ってきました。

これは「目に見えない世界」をアートで体感する展覧会なのですが、宇宙の果てや、原子よりもっと小さい「量子」の世界を、数式や論文ではなく、映像・音・空間として身体で感じられる形に翻訳した展示です。

最近は量子や意識といった「目に見えないもの」が気になって調べまくっていたり、先日アメリカでのきのこ体験で、宇宙についての気づきが次々と降りてきたこともあり、この展示には何か共鳴するものを感じました。

家から遠いので行くか迷いましたが、結果的にこれからやりたいことのアイデアが次々と湧いてきて、すごく良い体験になりました。

そして同時に、これからの音楽についても改めて考えさせられました。

これまでは「音楽が作れる」というスキルそのものが高く評価される時代でしたが、AIによって誰もが音楽をつくれるようになるこれからは、その音楽がどんなコンセプトから生まれ、背景にどんな世界観を持っているのか。そうしたレイヤーがずっと重要になってくるでしょう。

そして、そうしたコンセプトや体験の質を磨いてくれるのが、「アート」だと思います。 アートに触れることは視野を広げ、新たな気づきをもたらしてくれます。

これからの時代、アートの重要度はますます増してくるのではないかと、今回の展示を通して改めて感じました。

アートといえば、ちょうど最近、アンビエント・ミュージックの創始者であるブライアン・イーノの「What Art Does: An Unfinished Theory」の邦訳「アートにできること」が出版されましたね。

「アートとは何か」「アートにいったい何の価値があるのか」「AI時代にどう考え、どう生きていくのか」といった問いへのヒントが詰まった一冊ですので、気になる方はぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

来週は、こちらの展示に行ってみようと思います。

📘作曲とミキシングのアイデア帳

作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

おすすめのサチュレーションプラグイン

最近、「自分の曲にボーカルを入れてみよう!」と思って録音したのですが、なかなか声に厚みが出ません。プロの歌手ではないので当然といえば当然なのですが、プラグインの力を借りれば、僕のような素人でも声に厚みを出すことができます。

厚みを出す方法はいくつかありますが、一つはサチュレーションを使うこと。

サチュレーションといってもプラグインによって効果は全然違いますが、今回こちらの「Scheps Omni Channel 2」がボーカルと相性が良いことに気づいたのでご紹介します。

これは著名ミックスエンジニアのAndrew Schepsが手がけたチャンネルストリップで、クリーンで自然な歪みが得られるため、普段の制作でもかなり重宝しています。声だけでなくドラム、シンセ、ベースなどあらゆる楽器に挿せて、荒々しい歪みが出ず、自然に飽和してくれるのでとてもおすすめ。ブログで紹介したことがなかったので、今回取り上げてみました。

サチュレーションプラグインのおすすめを一つだけ挙げてと言われたら、SoundToys Decapitatorも候補に入るのですが、より自然なサチュレーションを求める方にはこちらをおすすめしています。

これはチャンネルストリップなので、EQやコンプレッサーなど様々な機能が入っているものの、正直、僕はサチュレーションしか使っていません。(それくらいサチュレーションが素晴らしい!)

今持っているサチュレーターがイマイチだなとか、もっと自然なサチュレーションを加えたいなと感じている方は、ぜひ検討してみてください。

📰 今週の音楽ニュース

スタジオ翁独自の視点で厳選した、世界の最新音楽ニュースをお届けします。
  1. SOMA Enigma Synthesizer: SOMA Laboratoryが金属物体の位置と動きで音を操作する新UIのシンセを Superbooth 2026 で発表。

  2. Circle of Live Improvisation: Clark や Rival Consoles らが Ableton Link で機材を同期し、即興セッションを行う Circle of Live のリグ構築事例。

  3. Oddment ODD-1 Granular Sampler: Oddment ODD-1 はステレオサンプル8本を48kHzで同時再生できるデスクトップ型グラニュラーサンプラー、$999で2026年8月出荷。

  4. dadamachines TBD-16 Groovebox: オープンソース CTAG TBD エンジン搭載、microSDでファーム差し替え可能なハック前提のポータブル・グルーブボックス。

  5. Telepathic Clear Orchid Arctic: Kevin Parker 出資の Telepathic Instruments が透明筐体のコード生成シンセを5/11に世界3,000台限定で発売。

  6. Cyma Forma RND: パリの Cyma Forma が、ボタン1つで42.9億通りのフレーズをランダム生成する€125の極小シンセ RND を Superbooth 2026 で公開。

  7. Buchla Ziggy Desktop Synth: Buchla が West Coast 系モジュラーをパッチケーブル不要でまとめたデスクトップ機 Ziggy($999)をリリース。

  8. Ableton Live 12.4 Released: Live 12.4 が無料アップデートで配信、ローカルネット経由でマルチチャンネル音声を伝送する Link Audio や Erosion/Delay/Chorus-Ensemble の刷新を搭載。

🎧サービス・書籍のご紹介

<VSTプラグイン「BinauralShift」>

音響心理学と脳科学に基づいた、「機能性音楽」のためのオーディオプラグイン。

バイノーラルビートを用いて、デルタ波(睡眠)やベータ波(集中)などを科学的に誘発します。バイノーラルビート生成だけでなく、「モノラルビート」 「アイソクロニックトーン」 、さらには「モンロー研究所が開発した特殊なバイノーラルビート」まで、このプラグイン一つで完結。

また、既存のサウンドにバイノーラル変調をかけることで、音楽としての自然さを保ったまま脳波誘導効果を付与でき、Apple「Sound Therapy」のような音楽を自分で作ることもできます。

<Splice作曲メソッド>

音楽制作に悩む初心者・中級者におすすめです。

音楽理論や楽器の演奏からスタートする「従来の作曲法」とは異なるアプローチにより、「アイデアが浮かばない」「どこから始めればいいか分からない」といった悩みを解決。アイデアがない状態から1曲を完成させる、実践的なテクニックを身に付けます。

さまざまなジャンルの音楽をゼロから作っていく様子までご覧いただくことで、実践に即した体系的なメソッドを学び、良い音楽を量産する方法を身に付けることができます。

<プライベートレッスン>

作曲・ミキシング・マスタリングに関するプライベートレッスンのご案内です。

具体的なレッスン内容は、事前のメールやZoomなどでヒアリングしてから決めていくことも可能です。

まずは、お気軽にご連絡ください。

<著書>

作曲AIに関する書籍です。

アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。購入はKindle Unlimitedで。

<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>

ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。

使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。

プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

<Chrome拡張>

AI時代は、MYOG(Make Your Own Gear)の時代です。

アーティストが道具を自分で作る未来を模索中。その研究成果として2つのウェブアプリを開発しました。

週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.160

2026年5月8日発行

Blog: https://studio-okina.com/

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