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週刊「スタジオ翁」ニュースレター vol.105
このニュースレターは音楽制作からリリースまでを個人で完結させる、次世代の音楽クリエイターに向けて書いています。
プロに限らず、誰もが音楽を作れる時代になり、AIや最新のテクノロジーを活用することで、本来ならエンジニアに任せるような仕事も個人で完結できるようになりました。
あなたがプロを目指している音楽家であれ、これから音楽を仕事にしたいクリエイターであれ、AI等を活用した次世代の音楽制作、時代に合った新しいリリースの方法を模索しているならきっと参考になるはず。
目次
近況
作曲とミキシングのアイデア帳
今週の音楽ニュース
ブログ更新のお知らせ
サービス・書籍のご紹介
📝近況
ここでは、最近取り組んでいる音に関すること、仕事のこと、音楽制作のことについて書いていきます。

最近、UdioのStyle Referenceという新しい機能を試してみました。
これは自分の好きな音楽を読み込ませてから、プロンプトを打ち込んで生成することで、読み込ませた音楽のスタイルに近い曲を生成してくれる機能です。
制作でちょっと手こずっていた部分があったので、この機能を頼りに曲のアイディアを出してみようとしたのですが、、、結果はあまり良くありませんでした。
リファレンスと全然違う音楽が出てきたり、逆に似すぎていたりと、程良い具合の参考になりそうな曲がうまく生成されなかったのです。
プロンプトを工夫することで、自分の理想に近いものを生成できる可能性もありますが、今のところ、気軽に音楽制作のアイディア出しに使えるくらい頼りになる機能ではありませんでしたね。
Udioも機能が増えて良くなってきていますが、今のところやはりSuno AIの方が優れているなと感じます。
AI音楽制作にはSuno AIを使いましょう!
📘作曲とミキシングのアイデア帳
作曲やミキシングが上達する動画・記事・アイデア・最新のAIプラグインやAI作曲ツールをご紹介します。

Metapluginを活用しよう
最近、マスタリングには必ずMetapluginを使っています。
簡単に言うと、これはあらゆるプラグインをアップサンプリングするためのソフトです。
アップサンプリングとは、音声データを引き伸ばして高解像度にする技術です。元の情報をもとに、新しい細かいデータを補ってキレイに聞かせたりします。ざっくり言えば、データを「よりキメ細かくする」方法です。
これまでプラグインオンリーでマスタリングをしていて、「なんでアナログのような質感が出ないんだろう?」とずっと悩んでいたのですが、答えはアップサンプリングにありました。
こちらのSound on Soundの記事では、「ハードウェア vs ITB」というタイトルでいかにプラグインを使ってアナログマスタリングを再現するかといった内容が書かれています。
そしてMetapluginを使ったところ、著者が使っているLAALという200万円ほどのアナログリミッターに匹敵するサウンドになったとのこと。
具体的には、MM-1をMetapluginでホストし、16倍オーバーサンプリングで動作させたところ、まるで夢のようなサウンドになりました。
これが本当ならすごいですよね…
僕はLAALの音を聞いたことがないのですが、アナログマスタリングに匹敵するくらいのサウンドに本当になります。
マジで、信じられないくらい変化します。
「何でもかんでもアップサンプリングするのも良くないよ」という記事や動画も見かけますが、僕はかなり信頼しています。実験すればすぐにアップサンプリングが素晴らしいか、すぐにわかるんですけどね。
また近々、ブログ記事にして音源サンプルも貼り付ける予定なので、もし購入を迷っている方は、そちらをご覧になっていただければと思います。
📰 今週の音楽ニュース
毎週、世界中から厳選した音楽ニュースをお届けします。

🖊️ブログ更新のお知らせ
🎧サービス・書籍のご紹介

<著書>
作曲AIに関する書籍を出版しました。
アイデアの出し方から作曲、アートワーク制作に至るまで、音楽制作からリリースまでの一連の流れにAIをフル活用する方法を解説しています。Kindle Unlimitedで読めるので、気になった方はチェックしてみてください。
<Suno AI、Udio用プロンプト生成ツール>
ChatGPTで使える、プロンプト生成ツールを作りました。
使い方は簡単。自分の好きなアーティスト名を入力するだけで、そのアーティストの特徴を出力してくれます。それを、Suno AIやUdioなどのプロンプトとして入力することで、そのアーティストのテイストに近い音楽を、AI作曲ツールが生成してくれます。
プロンプト選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。
週刊「スタジオ翁」ニュースレター版 vol.105
2025年4月18日発行
Blog: https://studio-okina.com/